私たちが目指すもの理念と取り組みについて
理念
法人サービス理念
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「できる限り普通に、可能な限り特別に」を支援の基本とします。
私たちは、施設も地域の一単位(家庭)であると考え、設立当初から一般社会と比較して大きな差異がないような環境をつくる努力をしてきました。常に「普通」の感覚を持ちながら、支援は「特別(スペシャル)」に、これが支援の基本です。 -
利用者に心地よい援助技術の習得に努め、心は常にアマチュアであろうとします。
利用者さんが心地よいと思える支援技術を身に付けることは、プロとして求められる大切な仕事です。しかしその一方で、単に支援員と利用者(サービスを提供する側、受ける側)ではなく、同じ屋根の下で生活する「家族のような」かけがえのない関係でありたいと願っています。
運営理念
- 利用者が家庭から遊離してしまわないよう家族と施設が両輪となり、可能な限りそれぞれの役割を果たせるような関係づくりをしていきます。
- 法人利用者の支援のみならず、社会的責務として障害福祉向上の為の活動を積極的に行ないます。
- 利用者が望む暮らしを反映する為に、「親の視点」をとおした支援を基本とします。
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取り組み
「ユマニチュード」
ユマニチュード(Humanitude)とは、フランスの体育学の教師であったイヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティの二人によってつくり出された知覚・感情・言語による包括的コミュニケーションにもとづくケアで、「見る」「話す」「触れる」「立つ」という4つの柱による援助によって、ケアを受ける人は「私は人として大切にされている」と感じることができ、ケアをする人もよかったと思える技法です。
私たちは、今まで漠然としていたであろう支援の届け方をユマニチュードに学んでいます。それこそが、根拠にもとづいた「人を大切にする」ひとつの方法でした。ユマニチュードの研修と実践は、職員一人ひとりが自然体でできる「所作」として身に付くまで法人全体で取組んでいきます。
*日本ユマニチュード学会(詳しい情報はこちら)
専門職向け入門コース研修修了者 36名(令和2年1月現在)
「食事支援」を目指す
そんな中、利用者さんの重度、高齢化に伴って、誤嚥等のリスクが高まり食事支援の知識、技術を磨いていくことの必要性を強く感じるようになりました。
平成28年、摂食嚥下リハビリテーションの専門家である小山珠美先生に出会い、高知でご講演をお願いしました。先生はNHKのプロフェッショナル仕事の流儀「食べる喜びを、あきらめない」に出演され、食べることは命の根幹であり、生きる喜び、尊厳されるべき命の営みである、という強い信念と情熱を持って活動されています。
現在、NPO法人「口から食べる幸せを守る会」の理事長としてもご活躍されていますが、現在も、園内研修の他、利用者さんの様々な食に関するご指導、ご助言を定期的にいただいています。
食べさせることは誰にもできることかもしれませんが、私たちは「誰にでもできない専門的な知識と技術を根拠とした食事支援」を身に付けたいと思っています。
*食べることは命の根幹であり生きる喜び。尊厳されるべき命の営みを守ることは、私たちにとって重要な仕事(支援)のひとつです。小山珠美先生著「生きることは食べる喜び 口から食べる幸せを守る」(主婦の友社)を是非ご一読下さい。
*NPO法人「口から食べる幸せを守る会」(詳しい情報はこちら)